ピーカンパイの愛を語る
お久しぶりのブログになりました。
前回は、バレンタインだったみたいで、早くも2週間も経過していたんすね。
そういえば、バレンタインあたりは、絶賛生理中で冷や汗かく感じの痛みがいきなり出て、早退した様な記憶が。だから、個人的に企んでいた、バレンタインらしいものも当日に準備できなかったんですけど、元気になった月末あたりに、大きなピーカンパイを焼いて、職場のスタッフに振舞いましたー。
パイの中で、1番好きかもしれないピーカンパイを作りました!!!!!!!!!
皆さん、ピーカンパイって食べたことあるかな?
私は、ピーカンパイの存在は知っていたけど、食べたことは一度もなかった。ピーカンナッツ単体でも味がよく分からない状態。
でも、ずっとずっと気になっていたんですよね。だってほら、私の大好きなアメリカ南部の茶色お菓子たちじゃないですか!!!
アメリカ南部って限定するわけじゃないけど、南部には茶色いゴツゴツした焼き菓子が多い様な気がしててさ、アメリカのママたちが、感謝祭やクリスマスに向けて作る、不揃いで手作り感満載の迫力あるお菓子たちが、私には可愛くて可愛くてしかたない。
フルーツふんだんにカラフルって言うよりも、ナッツや全粒粉を使って、香ばしい香りが漂ってくる様なあの感じがたまらなく好き。
ナッツとかパイ生地が大好きなもんだから、ピーカンパイをずっと食べてみたかったんだよね。アメリカ南部では、かなりど定番のパイらしいから、余計に気になる。
でも、日本ではピーカン自体あんまりメジャーじゃないし、ピーカンパイを売ってるところもほとんど無い。だから、私は本場の味を知らないんだけど、数年前に原亜樹子さんの【アメリカ郷土菓子】のレシピで試したら、泣けるほどに美味しかった。
ちなみに、原亜樹子さんは、私の中で大ヒットの菓子文化研究家さん。文化つくんか…最高やんけ。
とにかく、この本の写真もレシピもそのケーキにちなんだアメリカ知識も最高です。
泣くほど旨かったんだけど、もっとパイ生地をアメリカンパイらしく、ゴツくザクザクに作りたいなーって思いながら、月日は流れ、やっぱりピーカンナッツ高いなって思ってたんだけど、あの美味しさをもっとみんなに広めたいんだよねって気持ちはあったわけです。
でも、ピーカン高い、パイ生地失敗するかもしれない、誰に食べさせるの?そんなごちゃごちゃした頭でさ、失敗したくないし、お金無駄にしたくないとか、そんなケチくさい考えが2年くらいあったわけですよ、お菓子作りに全般に関して。
いやーーーーー、でも、やってきました、、、。やってきてくれました。
メルカリで500g、1800円で購入!!!!!!!!!!!!!!!!!!
って大袈裟に書いたけど、1400円分は売上からなので実質400円で買えました!
そうと決まれば、デトロイトのシスターパイの本からレシピを翻訳して、かっこいい、ゴツゴツしたパイ生地に挑戦しないといけません!!!
実は、一瞬迷いました。
前に作ったことあるパイ生地で安心して作ろうか、もしくは初めてのレシピで(しかもアメリカ版)試してみるか。
失敗するかもしれないけど、ピーカン無駄にしちゃうかもしれないけど、アメリカの試してみたいんじゃないの?やっちゃえよ!
って事で、新しいレシピでやったら、大大大大成功!!!求めていたパイの食感になってくれました!!!!!!!ザクザクで、ヒダヒダに形が作れて、むしろフィリングより私が主役ですよって言うくらい、素敵なパイ生地が!!!!!!!
そして、最高に美味しいピーカンフィリングを組み合わせたら、本当に本当に幸せな気持ちになります。
なにこれ!!!めっちゃ美味しい!
ってね。
で、このパイがなんでこんなに美味しいのか考えてみたんですよ。
私的に、ずばりピーカンナッツの味がとても美味しいんですよ。私、ナッツて全般好きなんですけど、1番好きなナッツって言ってもいいくらい好き。
この、ピーカンナッツってクルミに似てるんだけど、クルミの独特なあの苦味?渋み?がなくて、ローストするとほんのり甘い。で、歯切れが抜群にいい感じがします。サクサクというような、歯切れの良さ。
で、フィリングのベースが卵とバターとシロップ系なので、キャラメルのような奥歯にくっ付く感じが一切ありません。一切ですよ?一切。
で、甘さのない空焼きしたパイ生地の底にチョコレートを薄く塗ってるんだけど、それがまた、めちゃくちゃいい仕事してる。
チョコレート味のパイでは決してなくて、どろっとしてるけどスッキリした甘さのフィリングに、チョコレートが合わさるとグッと深い味になります。軽いけど、軽すぎないの。そんでもって、重くもない。美味い味がぐわ〜と押し寄せてくる感じ。
もう、本当にみんなに配って歩きたい。
ナッツ好きな人は絶対に!パイが好きな人ももちろん!泣けるほどに美味しいから!!!!!作ってやりたい。
この感動を伝えたくて、バレンタインに作ってみんなに配ったんだけど、みんな美味しいって言ってくれた。
でね、「美味しいから、嫁にも食べさせたい」って言ってくれた人がいて、私、物凄く物凄く嬉しくて、感動してしまった。
私の「ピーカンパイってめちゃくちゃ美味しいんだよ」って気持ちが、伝わったと思ったし、幸せな連鎖が生まれたと思ったんだよね。
食べさせたいって言葉ってさ、なんだろうな、食べて「美味しい!!!!!」って幸せになってもらいたいから思うわけじゃん。そこまで、深く考えて言ってないと思うけど、喜んで欲しいって優しい気持ちから生まれてる言葉だと思うんだよね。
いやーーー、凄いびっくりしたし、感動したし、なんか心臓がわーーーーーってなったんだよね。熱くなった!涙も出そうだった。怖いくらいに自分が震える感覚があったんだよ。
今、職場でたくさん作らせて貰ってて、本当に本当に感謝しかなくて。自由に、ひとみさんの作りたいもので良いよって言われるんだよ?あり得ないっしょ、怖いでしょ!
去年まで、自由に好きにやって良いよって言われてるのに、私は勝手に遠慮して、作りたいお菓子を作らない理由を必死になって探して、早く独立して自分のお店を持ちたいとか言ってた。バカじゃん!
一生懸命になるのがかっこ悪いと思って、スカしてたんのかもしれない。あとは、自由とう怖さ。自分で決めなきゃいけない。人の顔色を伺ってしまう自分に向き合いたくなくて、挑戦しない、とりあえず何も言われない程度で作ろうみたいな精神があったんだと思う。
全部やめる。
全力で没頭したいと思った。
試したいレシピは山ほどあって、美味しいのを食べて喜んでもらいたくて、もっともっと研究したい。バカみたいに寝食忘れて、お菓子のことだけ考えていたい。
早く自分のお店もって独立したかったけど、少しモードが変わった感じ。焦らないで大丈夫って分かった感じがする。なんなら、独立後も今の職場に週1でも行って良いなって思うもん。
やべぇ、書きすぎた。
ピーカンパイの話だったのに、こんなに書くつもりなかったのに。。。。。笑
では、眠くなったので、今日は終わりまーす。
p.s.
髪の毛丸々になって、遠野なぎこ風
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